ブレインズ・タイムス第44号


アジアの「旨味」のひみつ

 アジア料理が街中に増えている。店も、関連商品も、食材も増えてきて、アジアブームはまだ当分続きそうに見える。料理店だけを見ても、国や州が広範囲・細分化され、料理は細分化・専門店化とともに、逆方向のフュージョン系(和風とミックスあるいは自分流アレンジなど)も増えている。
 香草やココナッツミルクなどの特徴的な香りに気を取られるとずいぶん日本の味と違うように感じられるかもしれないが、実は味噌や醤油、豆腐といった大豆発酵食品の「旨味」を生かした料理、またタイのナンプラー、ベトナムのニョクマムなど魚醤で「旨味」を出す料理が多いという点では、日本の料理と共通する。野菜を豊富に使う、という点も日本の食べ物と近く、このようなことから、もともと日本人が受け入れやすい料理といえる。従って、家庭内でのアジア・フュージョン系は、速いペースで浸透していくように思える。

台湾の味

 昨年7月に台湾で味わったおいしい味を紹介。


フカヒレスープ

 ひとつは「ヌーベル・キュイジーヌ・シノワ」といわれる最近人気の高級中華の味から。
油控えめ、野菜、香草、スパイス重視という新しい健康志向の中華料理店の「フカヒレスープ」は、口もきかずに食べ終わった一品。


トンポーロー

 同じ店の「トンポーロー」は壷入り。
御飯に崩した豚肉とスープをかけて食べるのが流儀と教わった。


タンツー麺

 続いて、タンツー麺は有名な専門店で。サイズは小ぶり。
一気に麺をすすり、ズズーっと汁を飲み干したおいしさで、おかわりしたかった!


煮玉子

 そして、台湾セブンイレブンにあった「煮玉子」。
炊飯器を利用したような器具の中で常時温まっている。お茶で煮てあります。

ブランドうんちく講座
GUILTLESS gourmet  ギルトレス グルメ

GUILTLESS gourmet

現代人のニーズを表した新しいブランドとして紹介したい商品 ギルトレス グルメは、「罪の意識なしで楽しめるグルメ」といったネーミング。1989年テキサス州オースティンで設立。グルメ食品にありがちな高カロリー高脂肪を排除して、あなたは罪の意識なしに美味しいものが食べられます、というコンセプトのトルティーヤは、ノンフライ、低カロリー、低コレステロール、主原料はオーガニック・コーンで、原料はオールナチュラルと消費者心理をついている。トルティーヤは9種の味、ほかに瓶入りのディップとサルサもある。

ギルトレス グルメのサイトは、http://GuiltlessGourmet.com/home.htm
ジャンクフード.太る..食べ始めると止められない...ひと袋食べてしまっては後悔する...そんな、罪の意識なしに安心して食べられるのが、ギルトレス グルメという。

お勧めのサイト

Asian Web Ring
    http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/9474/

 アジア関連のホームページをリング(輪)のように相互リンクしたサイト。アジア雑貨関係のサイトが多く、続いてアジア食関連、旅の案内サイト、癒し系・エステ関連、結婚情報サイトまである。アジア雑貨や料理の作り方など、居ながらにしてアジア放浪気分になれるのが楽しい。

キイワードとしての「旅」

 先行きの不安感に対する消費者の心理的買い控え状況が続く中で、比較的買い控えがない「旅」。近隣の国内旅行、割安感のある海外旅行、さらに留学や遊学、老後の移住などを含めると、日本人の旅は決して減少していない。さらに、いまここから旅に出たい、と考えている人の旅心までを含めると、旅に対する関心はとても高いと思える。
 さて、「旅」をキイワードとして考えると、ここには現代人の多数が商品に求めるメリットが含まれていることが見えてくる。コンパクト、手軽、使いやすい、軽い、単機能あるいは簡単な多機能、管理が簡単、水濡れOKなどなど、旅と日常には、いくつもの共通メリットをあげることが出来る。
 入り口を「旅に便利な」あるいは「旅に価値ある」とすると、そこから、さまざまな人の、さまざま行く先の、といった切り口が開け、最終的には、「旅に便利とは、つまり普段も便利」ということに気づかされる。これをコンセプトに雑貨ショップ展開すれば、今から旅に出る人も、旅心のある人も、機能性に魅力を感じる人をも引きつけていくショップ展開が可能となるだろう。


2001年6月10日(平成13年) 発行

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