ブレインズ・タイムス第31号


制度にのっかった経営が破綻した今、自分自身の経営が必要

 制度にのっかった経営が破綻した今、自分自身の経営が必要。 山一証券の経営破綻が報じられて以来、その感を強めた「会社は永遠じゃない」という当たり前の事実。そう、会社は潰れることがあります。銀行も潰れています。一度潰れて欲しく、かつ潰れそうなのが、政府と官庁ですが、税金で穴埋めすれば済むところ故になかなか潰れません。制度にあぐらをかいて経営している会社が立ちゆかなくなってきている今、会社にただのっかっていては危険と誰もが感じるこれから先、自分で自分を経営してゆく経営感覚が求められるのではないでしょうか?この不安定な状況への対応は、男性より、女性の方が才能がありそうです。なぜかというと、これまで男性は終身雇用に守られ、自分のステージの大変化を経験しないことが多かったのに対し、女性は就職しても結婚、出産、転職、退職、再就職、夫に伴っての転勤と様々に変わるステージに対応してきた経緯があるからです。

就職、結婚、出産に経営感覚

 女性は柔軟性と変わり身の早さで男性に勝る、であれば、環境に対応して心地よく暮らすことの達人になれるはずが、これまで、ある程度年齢のいった(20代を過ぎたといえばいいのか...)女性の悩みといえば、「自立」への不安でした。しかし、しかし、働くこと、稼ぐことが即、自立ではない。「自立」を自分で立って歩いてゆく、さらに、自分で方向を決め前へ動くことと捉え、かつ、自分を律することが出来れば「自律」となり、美しいではありませんか。もともと対応力のある女性に欠けているのは、自分が積極的に動いて前へ進んでいくという感覚でしょうか。会社にいわれるままにでなく、人に動かされてでなく、自分の判断で自分の動きを決定してゆく、自力で動き始めれば、きっと次に軌道修正が必要な時も自力で判断出来るはず。

自転車がイメージされる

 自転車は乗る人の力で動くエコロジカルな乗り物。風も太陽も雨も、路面状態も、環境の全てを体の感覚で受け止めることが可能です。自分で動力を生み出し環境とともに動くという点で、エコロジーという時代の要請にも適います。動きの全てに、感覚やセンスを表現することも出来そうです。 1998年は、自転車に乗るように、軽やかに、本当の自立探しをしませんか? 実は自立が必要なのは、あなたではなく、政府、官庁、企業なのですが...

おまけの情報

 BMW、HERMES、Mercedes-Benz、FERRARRI...各社がecoの風に乗って、自転車を販売しています。メルセデスの自転車はベルト・トランスミッション、7段変速、どんなグリップにも対応するハンドルが特長。

1997年12月20日(平成9年) 発行

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