ブレインズ・タイムス第26号


ブランドうんちく講座   Prada プラダ

 世界を旅し、世界の粋を集めた男Mario Pradaが、その趣味が高じて1913年にMilanoに創業した店の名。1978年3代目の孫娘Miuccia(ミウッチャ)が引き継いでからのPradaは更に素晴らしい成功を収めている。
Miucciaは1985年から靴のデザイン、1989年から服のデザイン、1993年からは「MIUMIU」(ミュウミュウ)ブランドを発表し、現在は「Prada」と「MIUMIU」のオーナー&デザイナー。Pradaを日本でも一躍有名にしたポコノ素材(パラシュートなどに使う防水素材)製で、三角形の金色のブランドプレートと金鎖の付いたバックもMiucciaのデザイン。MIUMIUはMiucciaの幼い頃からの呼び名をブランド名にしたもので、「子供のように、人の評価でなく自分の好きなものを着る」がブランド・ポリシー。

クリスマスの話

「神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにしてくださった。それによって、私たちに対する神の愛が明らかにされたのである」(第一ヨハネ4.9)
 クリスマスという言葉はキリスト+マス(ミサ=礼拝)つまりキリスト礼拝という意味から来ている。現在使われている西暦の紀元はキリストの誕生年を元年としているが、実際には西暦元年12月25日にキリストが誕生したという記録はない。 西暦紀元は、531年にローマの修道僧ディオニンウス・エクスィグウスが作ったが、計算違いをしていて本当のキリストの誕生は紀元6年か7年というのが現在の定説。 生誕日が12月25日とする最古の記録は、ローマの市民カレンダー「フィロカウスの暦」336年。紀元3世紀、太陽神ミトラの祭がアウレリウス皇帝により制定、冬至の日12月25日に不滅の太陽の誕生日として、盛大な祭りが行われるようになった。 4世紀に入り、西方教会でコンスタンティヌス皇帝によって、キリスト教が公認(313年)され、テオドシウス皇帝によりキリスト教を国教とした(392年)頃より、不滅の太陽の誕生日とキリストの誕生日が結びついた。 一方、東方教会側では1月6日を「公現日」としてキリスト誕生の日としていたので、4世紀後半にこれらが混じり、12月 25日キリスト降誕日、1月6日 3人の博士たちの来訪「公現日」とする現在の暦が起こった。 このことから、クリスマスシーズンは12月25日から1月6日で、1月6日までクリスマスの装飾を飾っておくことになっている。

1996年11月10日(平成8年) 発行

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