味辞典

緑茶

日本で、お茶と言えば一般に緑茶を指す。緑茶に含まれるビタミンCは有名だが、 最近注目を浴びているのがカテキンというタンニンと並ぶ苦味成分である。 その他、利尿作用のあるカフェイン、口臭抑制効果のあるフラボノール、 虫歯予防として知られるフッ素などが多く含まれ、健康に対する有効性が認められている、すぐれた飲料といえる。

緑茶の成分と効用
1.カテキン類:発ガン抑制作用、坑酸化作用(α―トコフェロールの15倍以上)、血中コレステロール低下作用、血圧上昇抑制作用、抗菌作用(ボツリヌス菌を死滅)、最近ではダイオキシンと結合し対外に放出させる性質があることが報告されている。

2.カフェイン:中枢神経の刺激、覚醒作用(疲労感や眠気の除去)、利尿作用、強心作用がある。

3.ビタミンC:緑茶に含まれるビタミンCは熱に強く加熱加工の段階でも200mg%以上含まれ、メラニン色 素の生成阻害、壊血病の予防、病気に対する抵抗力の増強、酸化抑制作用がある。

4.ビタミンB類:緑茶にはビタミンB1,B2,ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビオチンが含まれており、特にビタミンB類は炭水化物の代謝補助、消化液の分泌促進、粘膜の保護作用がある。

5.γ―アミノ酪酸:血圧上昇抑制作用がある。

6.フラボノール:口臭除去作用、血管壁強化作用がある。

7.多糖類:分子量約4万で、番茶に多く含まれ血糖値上昇抑制効果がある。

8.フッ素:虫歯予防効果に良いと言われている。

9.ビタミンE(トコフェノール):坑酸化作用があるといわれている。

10.テアニン:アミノ酸の一種で,特に玉露、抹茶に多く含まれる旨味成分一つ。  
 
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